ヨガのグループレッスンは、異なった望みをもった様々な状態の生徒さんが来ます。初心者向けコースと書いていても、上級者がいたり、自分の状態やレベルを把握していない人、体験で来た人、ヨガ・プロなど様々です。
結局、ほとんどのスタジオでは、決まったメニューのヨガをその度にやるので、来た人に沿ってバリエーションをそんなにつけられない、というかもしれません。
しかし、そんな中でも人気インストラクターさんは、他の人とは違うことをしています。私が好きなインストラクターさんは、結局、自分にとって都合のいい、望みをかなえてくれる先生です。
魅力ある先生は、生徒さん達のレベルや状態を見、更にそれぞれの願いを読み取っていて、インストラクションやシークエンスの流れ、クラスの進め方にこころを配っています。
私の大好きなあるヨガの先生は、25人くらいいるクラスで、私の首の状態がよくないことをすぐ読み取り、カラダにあったアジャスト(ポーズの補正)を加えてくれました。
生徒さんにとっては初回レッスンの印象がその後の継続あり方の90%以上を決めるところです。だから、ふらっと現れた方のニーズや望みを知る必要がまずあります。
最初の声掛けや質問にどう反応するか、その人が普段からカラダを動かしているのかどうかは重要な参考情報です。観察しなれてくると、生徒さんの顔色、声、話し方、カラダの使い方、持ち物や服装、手に持っているものの使い方、全てがその人全体を表現していることに気付きます。
クラスの始まり部分は、たいてい、瞑想や呼吸、ストレッチから始めることが多いですが、その間の観察で、生徒さんに関する沢山の情報を手に入れることができます。
来た人がリラックスしたいのか、身体を鍛えたいのか、腰痛や肩こりなどの痛みをなくしたい、または痩せたいのか、、直接質問して回答していただくことも大切ですが、言わない(または言えない)場合も、色んな気持ちは、カラダ全体や言動に現れているところを読み取れるようになります。
肩を怒らせている人はほとんどが緊張や肩こりなどを抱えていて解放されたいと願っているし、自分の中に入り過ぎている人は、少しカラダを動かして、アジャストしながら外に注意を引き出したりする方がいいです。楽に座れている人は、既にカラダを動かしたりリラックスするための活動をしているので、より深めてあげたり、カラダの癖の修正を提案してあげることを好みます。
体調やレベルについてどうやって知るのか、また合わせたレッスンをどのように作っていくのか、アジャストはどうするのか、毎回がチャレンジで、その人なりのやり方を探究するのが一番だと思います。
私も人の技を盗みながら、これからも精進♪がんばっているところです!
2013
07Aug