ヨガを指導することってなんでしょう?と思うことはよくあります。「ストレッチと何が違うんでしょうか」というような質問もよく受けます。ヨガは、カラダだけでなくカラダという器を元に、こころにも働きかけること、内面への働きかけも目的に入っていることが他のスポーツと違ってユニークなのだと思います。
そんなヨガだからこそ、本当は伝えるべき真髄3点、私の思うところをお伝えしたいです!
1.こころとカラダはつながっている
普通の運動の場合、心の有りようとカラダの健康がつながっていること、カラダの癖と考え方の癖もリンクしていることをわざわざ伝えることはないし、その二つはあえて離して考える傾向があります。
これは医療の世界で、心理療法や言語療法と身体の方の部位の専門が分かれていることも大きく影響していると思われます。
ヨガの場合は、落ち着かない気持ちでアーサナをとると、バランスのポーズが取りにくかったり、緊張しているカラダでは柔軟性が上がらないなど、カラダを通して敏感になると気付かざるをえないところにいけます。また、どんな言葉を自分がカラダに対して指令するかで結果が変わってくることも実感として伝えられます。
痛みやコリも、ほとんどは今までのカラダの使い方に直結するところで、心の中で起こっていることが変わると、大きくカラダの使い方も変わります。
そこが他分野のインストラクターにはなかなか指導できないところです!
2.自分を知り、面倒をみること
人にカラダをもんでもらったり、面倒をみてもらうことはとても簡単です。精神面でも、普段の生活でも「自己犠牲」という精神が根強く日本人のカラダにはしみついていて、自分のことは、そっちのけになることも多いものです。むしろ、それがいいとされる傾向もあります。
でも、神からもらった器であるこのカラダを上手く使うこと以外で生きていくことはできないし、そのカラダのことを知り面倒をみることができるのは、自分だけなのです。
飛行機の中でもよく非常時のためのアナウンスで「お子さんの酸素マスクは、まず自分の酸素マスクをつけてから」といいますが、まずは自分の有り方を大切にすることで、色んな気づきが増え、パフォーマンスを上げることができます。
他の人のことも結果として見れるようになるためにこそ、ヨガで、まずは自分のカラダとこころの面倒を見ることを学ぶ、ということが役立ちます。
3.体の動かし方と効率
解剖学を使って筋肉、骨の仕組みを伝えることもできますが、より伝えるべきは「カラダを効率的に使うための運動の法則」です。カラダの効率的な動かし方、使い方、脳からの指令の出し方について、理解しておき指導できると、その内容は、他の生活の中の動きや、すべてのパフォーマンスの向上に役立つことになります。
模型や図など動かないものを使っての学習を、より自分のカラダの正しいマッピング感覚を使ってリアルに実践できるのもヨガのすばらしいところです。
要すれば、こころとカラダの使い方を学びなおすことが一番大切!な一生使える技となります。
あえて言うのであれば、武道、茶道など、道のつく世界では、同様の学びが根底にありますが、最近、忘れがちになっている作法の部分かも知れませんね。
さて、もっと知りたくなったあなた、指導方法についてもっと知っておかなくては、と思ったあなたは、是非10月14日のワークショップのおいでくださいね。ヨガレッスンの方でもお待ちしております。ご予約はこちら!
2013
25Sep