(僧帽筋:“1”>筋肉の名前を覚えよう!より)
腕を上げたり、両手をついたりする時に
「肩甲骨を 引き下げる(引き下げておく)」
「肩甲骨の間をあける」という指導をよく聞きますが、
それは、どんな理由でしょうか。
本来は いわゆる「肩が(すくめるように)上がる」ことを
起きないようにしたいのだと思います。
腕を上げる時につまりを感じたり、働きが悪い場合、
「動きが悪い」「硬い」のではなくたんに自分が止めてしまっているいることがあります。
そのためには 肩甲骨全体が上がるのではなく、
腕の動きに沿って自然に回旋すればいいのです。
そして、腕側は持ち上がって 脊椎に近い(内側)は下がります。
でも 「腕と一緒に上がらないように 肩甲骨を引き下げる」「間をあける」というような指示を身体が実行した時、なにがおこるでしょうか。
そういう言葉を自分で使うと、身体はそれをちゃんと実行します。
肩甲骨を脊椎とつなぐ筋肉「菱形筋」や「僧帽筋」あたりを、「引き下げる」と働いて腕を動かすときに 肩甲骨はそこにとどめようと動きを止めるのです。
せっかく動こうとしている肩甲骨を、
自分で止めるような矛盾した指令を出してしまっているのです!
自分の中で矛盾した動きの指令を出すと、身体は固まります。
ヨガに必要な、自然でリラックスしカラダを伸ばしやすい環境と効能は、
残念ながらこれでは損われてしまいます。
ある状態を起こすために、自分に向ける指令や指導に使う言葉を選ぶことは重要です。
肩甲骨をうまく使うための小さな筋肉群を心地よく動かしてあげるには、
この動きをブロックしがちな脊椎とつながっている大きな筋肉、
「僧帽筋」や「菱形筋」には、必要以上のお仕事をしないよう、楽に働いてもらうことが大切です。
そのためには、まず、首は楽にすることを思って、
頭を自由に動けるように、頸椎、脊椎は長さを思いだし、
ちょっと力を抜いて「肩甲骨は動いていいんだ」と
肋骨の上を滑っていくことを許してあげましょう。
邪魔をしなければ、スムーズに本来の動きをしてくれ、一番自然な流れでついてきてくれます。
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