冬はやっぱり寒い季節。まけないように元気よくスタジオに入って、ヒーターをつけたりしながら、お客さんを待ちつつ準備をしている時間が、実はインストラクターにとって、心と身体の準備の時間でもあります。
麹町スタジオは、バレエスタジオと兼用なので、四面鏡張りの少しクールな空間です。
準備してちょっとアロマをたいたりしている間に、意識的に自分を観察していると、自分のこころや身体が整ってきます。
今日のシークエンス(ポーズの流れ)や、お客さんの体調、中身やサービスを大切にしたいけれど、結局、その場を作るのは自分。
まずは自分が整っていないといけないので、こころの赴くまま、身体の言っていることを大事に、自分を見つめていく時間の中で、今日のクラスのメッセージがでてきます。
まずは自分が居心地よく楽しめる空間にすること。それから生徒さんの願い、彼らが今どんな状況にいて、どんな身体の動かし方をしているか、冷静に情報の収集をする、そうすると、自然にやるべきことやアイデアが浮かんでくる、、ところです。
今私はここにいて、
ヨガを楽しむために、
一緒にヨガをする生徒さんを待っていて、
迎え入れる準備をしていて、
ただ空間の中で呼吸し動いている。
頭が楽に自由に動けることで、全身に気をとどかせていると、ふと「しあわせだなー」という瞬間。
幸いか、不幸か、麹町スタジオの四面鏡張りは、自分の動き方を見せてくれます。
批判を加えず観察モードで少し視野を広く取ってぼんやりと自分自身を眺めていると、少しづつ全身が温まり、普段気づかないことにも目がいきます。
アレクサンダー・テクニークの学校では、自分の願いに近づく変化のためのプロセスを学びます。まず「願い」をはっきりさせ、そしてそれに関する「情報」を収集したり、「分析」する大切さ、それから外部からの「サポート」も必須、ということも教わります。
でも、よく考えてみると、外からのサポートって大切だけれど、F.M.アレクサンダー氏自身は、「鏡」だけを使って自分でやっていることについて発見をしたのでした。
学ぶためには先生や生徒さん、外部の情報や専門家の意見もいいけれど、結局、映る姿を冷静に見つめる自分が変化に対する最大のサポート。
冷静に身体と動きから心の変化も観察する、、自分の使い方を研究することの大切さ、そんなことを、一人の瞬間にスタジオで練習している時、ふとそんなことを思ったのでした。
こんなレッスン前の気づきをインストラクターとしては大切にしたいと思っているこの頃です。さて、今日は誰が現れるか、期待しつつ。。
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