ヨガの「体軸」第2弾は、頭のボディ・マッピング(身体の地図、位置)についてです。前回は頭の「大きさ」「質量」について誤認が多いことはお話しましたが、今回は、カラダの中での場所、マッピングについてです。

頭の場所:
「頭はどこですか?」とよくスタジオで生徒さんに尋ねてみますが、首から上、顔全体についてをさす人がほとんどです。
でも、本当の「頭蓋骨」頭部部分というのは、目より上と耳より上の大半部分です。顎の部分は頭には入らないのです。
目より上と耳より上、頭部に軽く触ってみると、場所を実際に認識することができます。
頭の絵を描いてみるとわかるのですが、実際より頭については、小さく認識している人が多いのです。
さらに、頭の長さについて二人組になって互いの頭の縦の長さを測ってみると、「こんなに長さがあったなんて!」と
おっしゃる方が多いです。
頭の乗っているところ:
頭は、耳たぶのすぐ裏側の骨あたりで、背骨の上、首の骨の上に載っています。
皆さんの認識している場所より、おそらく高く、真ん中にあると思います。
了耳たぶの裏側に人差し指でふれ、そのあたりの頭に軽く触れながら、「ここに頭が乗っている」と意識しながら、優しく頭を上下左右に動かしてみましょう。
首は本当はかなり自由に動けるはずなのに、しばしば頭の重みとどこから動かせるかのイメージが間違っているために、固めて動く場所を忘れていることがあるのです。
首背中全体を自由に使うこと、頭のすぐ下の部分から動けるようにすることで、初めて体軸は上手に使えるようになるのです。
次回は、その「頭」がいかに「体軸」に影響しているか、動きの情報伝達や神経に対する影響についてお話したいと思います。
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