今回はカラダのパフォーマンスを下げる、ノイズ、
つまり「余計な動き」とは、どんなものか。お話したいと思います。
(クチュリナマチャリア)
(パタビジョイス)
ヨガでタダアーサナ(山のポーズ、立ポーズ)をとる時、以下のどれが、必要のない準備でしょうか。
「顎を引く」
「おしりを引っ込める。おしりの穴を下に向ける」
「肩を後ろに引く。」
「背中はまっすぐにする」
「首は長く伸ばす」
「お腹に力を軽く入れる」
実際には、このどれかを指示するインストラクターの方もいらっしゃると思います。
お気づきの方もいるかも知れませんが、
上に書いたことは、いわゆる「気を付け」を
するときの動作が含まれています。
先日、ビデオ教材作成のために、Jeremy校長と、
実際に戦士のポーズを取ってみて実験してみました。
1)準備の「気を付けポーズ」をしてから戦士のポーズをした場合、と
2)何もしないで戦士のポーズをしてみて、
アーサナを比較したのです。
すると!
明らかに2)何も準備をしないで始めた場合の方が、
足の開きがよく、全体のつながりがよかったのです!!
デモンストレーションした私自身が、腕が軽く、足も長く感じたので、
一瞬いつもと違う場所に足が
行ってしまって、戸惑ったくらいです。
皆さんも実際にやってみるとわかる方もいると思います。
(詳しくは、次回あたり、ビデオ公開しますね。)
どうして、こんなことが起こるのか?!
それには、いくつかの理由があります。
余計な力みがなくない方が、余計な筋肉が使われず、カラダ全体の筋肉などが効率的に動けるから、
それから、邪魔されないことで、頭からちゃんとカラダの本来の自然の動き方(自然な
カラダのマッピングどおり)に指令してくれた、ということがあります。
(本来のカラダのマッピングについては、また次回!)
色んな理由の結果として確かなのは、
ヨガでよく言われる「気を付け!」
に代表されるような、立ちポーズの準備指示は、
ほとんど役に立たない、
(どころか動きの邪魔をしている)ということです。
既に体軸の話でお話したように、実は「ゆるやかに自然」な状態であることが、
もっとも体軸が効率的に働くからです。
では、なぜ不要な、細かい指示が、ヨガではしばしば聞かれるのか。
それは、インストラクターや指示をする人達が、
先生のアーサナ(ポーズ)の完成された「結果」だけを見て、
「こんな形になっている」という部分だけを伝えてしまうからだと思います。
普通の人は、動きを見る訓練や、脳の理解の仕組みを知らないので、
どうしても結果のポーズだけ、
外側だけ見て指示して伝えてしまうものなのです。
本当は過程、最初のはじまりで、自由にラクでいることが重要なのに。
ヨガも演奏も、動きを伴うパフォーマンスの結果であり、
すばらしい成果は、
過程やその前の状態で、余計なこと、動作が入らないことによって、
こそ現れる!ものです。
「結果」、「形」という静止したもの
だけ、をコピーしても、前提の部分、その過程が、
なかなか普通の人には、見てもわからないのです。
わからない人達が、わからないことを、わかるように伝えると、
色んなおまけ、フォーマットができあがり、それが独り歩きしている、、、
というのが、おかしな指導法が横行する原因の
本当のところなのだな、と最近感じています。
では、タダアーサナの原型、に戻ろう、昔のグルは何をしていたのか。
動きのプロ、ジェレミー校長と、色々画像を見ていると、
色んなヨギーが「気を付け!」のタダーサナをやっている中、
「この人達普通に立ってるね」
とさした人は二人。
アシュタンガヨガの創始者、パタビジョイス、とその師匠、クリシュナ・マチャリア、でした!
(上の写真をごらんください!)
白黒写真時代の、偉大なヨガ・グルは、けっして余計なことはしてなかったんですね。
皆さんもヨガの大家が始めに伝えたかった原型、本当のヨガに戻りませんか。
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2014
21Apr