うちでヨガをやっても、なかなかできないことが、ヨガ・スタジオで、みんなと一緒だとできてしまった、
そんな経験はありませんか?
スタジオの中に静寂で集中した空気が流れる時の心地よさ、それにのって体を動かすことは、なんともいえない快感です。
人間は、経験したことを共有し合うものです。
誰かが何かをするとき、私たちもその人の体験の一部を共に経験することができます。
たいてい、このような理由から、スポーツ観戦をしたり、コンサートに行ったり、ヨガ・スタジオに行ったり、
また小説を好んで読んだりします。
互いに影響し、学ぶ能力は色んな人間の社会的な場をつくり、どこでも自然に働いている機能です。
ヨガ・スタジオでも、その日のスタジオにいる人達とインストラクターのあり方次第で、場の空気は変わり、学べることも変わります。
人間の生まれたての赤ちゃんは、他の脊椎動物と比較しても、非弱で一人で何もできません。
もともと一人で成長し学ぶようにはできていないのです。
後天的に学んでいく能力に優れ、周りからどんどん吸収して学習し、学ぶ能力が、圧倒的に他の動物より発達していることで生き延びるのです。
神経科学では、ミラーニューロンと呼ばれる神経細胞が、他の個体の行動を見ているその人自身がその行動をしているかのように、「映し出す」役割を果たすと言います。
ミラーニューロンは、動物が自ら行動するときと、他の個体が行動するのを見ている状態の両方において活性化する神経細胞です。
このタイプの神経細胞は、運動前野、補足運動野、体性感覚皮質にあり、それらは動き、言語能力、模倣することで新しいスキルを学ぶこと、他人の行動や意図を理解する働きを司っています。
そして、おそらくそれらは人間が持っている能力である共感といったような感情の神経系統においての元になっているものなのです。
ヨガでもグループ・レッスンの効果、というのは実は見ること以外からも起こっています。
場を共有することで互いに場を作り、経験する相乗効果の学びは計り知れないほど大きいのです。
(心身の経験をシェアするということは、BodyChanceメソッドの基礎を作ったマージョリー・バーストーの発見した、個人レッスンにおいてより、グループレッスンにおいての方が、人はより速くアレクサンダー・テクニークを学ぶ事ができる、ということの大切な要素でもあります。)
ヨガで生徒さんの心やカラダが良い方向に変化を遂げるとき、自分自身のメカニズムの中にある、癒しの力にアクセスすることで、その変化が起こります。
そしてその変化が表出したとき、同じ部屋にいる全ての人たちが、自分自身の治癒の力にアクセスすることによって、その良い変化を鏡のように映し出すのです。
これが、おそらくヨガや動きをスタジオで学ぶ最良の理由かもしれません。
だから、一人でヨガもいいけれど、スタジオでの経験や、その場の経験で得るサポートも大切!
ぜひ、スタジオにも足を運んでくださいね♪
P.S 上記は、BodyChanceのミオ・モレーラス先生からの指導を元にしております。
2014
06Oct