BodyChanceメソッドを初めて2年経ち、写真家のMariko Evansさんに久しぶりに写真を撮ってもらった。自分の後屈の写真を撮るのは、私にとっては感慨深い。
実は、マツヤーサナをして頸を怪我した時から、こんな後屈は随分長いこと、怖くて一人でできなかったのだ。
首のヘルニアは基本的に医者にも治らないと言われて、後ろにいく、と思うだけで変な恐怖心があった。
先生にサポートされながら段々とその恐怖、トラウマは薄らいできた。
だから、2年経って、自分としては、まだまだ改善の余地があるのだけれど、
一歩一歩学んできたこと、その成果を自分で認めてあげよう、少しは努力を褒めてあげよう、と思う。
なぜか、人は常に自虐的で、どんどん自分をいじめる癖がある。自分が歩んでせっかく積んだ道のりや成果を見つめず、どんどん先を見て、「あれができてない。」「これもまだできていない」と思いたい癖がある。
でも、アレクサンダー・テクニークの創始者であるF.M.アレクサンダー氏が言ったように、
「自分の進歩より先を行こうとしない」ことは、学んでいくうえでとても大切なことだ。
進んだ分をかみしめて、やっと最近、少し自分に優しくしてあげることができるようになってきた。
この2年で学んだのは、まず自分のある状態、今まで進んだところを素直に認めてあげた方が不思議と、着実に先に進める、ということだった。
自分いじめを続けると、いつの間にか、道のりも先行きも全部わからなくなって、どこに進んでいるのかわからなくなってしまう。だから、この写真を見ながら、軌跡も大切にしてあげよう、と思った。