「ヨガをする時、いつの間にか目をつむってしまうんです」
とおっしゃる生徒さんがいます。
外の世界でいつも気を使っていたり、闘っている人、
周りの人や世界を自分より優先している人は、
目を閉じ、静に自分の内側に入ってヨガをすることが、安全で快感に感じるものです。
外界を完全にシャットアウトして、ヨガをするのもたまにはいいですが、
もしそれが習慣化している場合は、「本当にそれで身体が動かしやすいだろうか?」と、
一度、見直してみましょう。
というのは、外と自分を切り離し、内側に入り過ぎていると、実際には身体のパフォーマンスは落ちているからです。
感覚を感じる、感覚路は、手足で感じたこと(触った感覚、痛み、温かさなど)を
脳に伝える経路です。
手足から脳へと上向きに情報を伝える神経つまり、「入力路」と言ってもいいと思います。
これに対して、運動を伝える神経路は、脳が指令を出して手足を動かす経路です。
脳から手足へろ下向きに情報を伝える「出力路」と言えます。
感じることをつかさどる「感覚神経」と、身体に動きを指令する「運動神経」は、
情報の送られる方向が違うのです。
だから、ヨガで身体を動かす「運動の指令」を出す時に、
「感じよう」とすると、余計な指令が動きの邪魔をすることがあります。
感覚というのは、神経的にはフィードバックをくれるもので、運動するときの指令の神経とは別のものです。
既に「感覚」というのは常に必ず自然に働いてくれる自然に受容器なので、「感じよう」とし過ぎることは、
受容器に無理に出力させようとしているようなものなのです。
感覚にあまりにも浸り過ぎているヨギーは、
目がうつろになったり、動きが止まったり、遅くなったりします。
あなたも自分と外を切り離していませんか?
自分の中に入り込観すぎるヨガより、
その瞬間、周りの環境と自分がつながっていること、今ここにいる方が、実際には自分の役に立ちます。
目をやわらかく開けて、世界を受け入れながら、
自分がそこにただある、動く、そこに意識をむけてみましょう。
もし自分の世界に入り込み過ぎたヨガをしていたら、こちらの方がやりやすいと思います。
また、先日、日本に来られていたトミー・トンプソン先生はこんなことをおっしゃっていました。
「人は向いにいる人のために存在する。その人のために、自分を大切にする。
人は自分と人との関係の中にしか存在しない。」
自分だけの世界のヨガは、今とも世界ともつながりが途絶えてしまっています。
万物とのつながり、人、自分とありながら今あること。
「自分だけの世界」に浸るより、
今ここにある世界とつながること、
自然な「つながり方の鍛練」こそが、本来の有り方なのではないか、
と最近思っているところです。
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2016
07Apr