冬は寒いので、縮こまって背中を丸くしながら歩いている人を、
街でたくさんみかけます。
そして、仕事も年末はどんどん忙しくなるので、
「ヨガをするときくらいは、胸を開きたい!」
「ハートを開いてすっきりしたい!」
とヨガでも後屈のリクエストが増えてきます。
でも、実は胸を開こう!と、普段の癖のまま、
後ろにカラダをひっぱっても、なかなか気持ちよく全身が広がらないことが多いのです。
そもそも、なぜ縮こまって丸く人はなるのでしょう?
パソコン仕事や外が寒いときに、既に腕の筋肉を固めていたり、
恒常的に背中側の広背筋や前方の大胸筋などを緊張させているために
自然にフォームが丸く固まって見えます。
実はこのカラダ全体の動きに一番大きく影響しているのは、
脊椎の一番上、頭が乗っているあたりの関節
「環椎後頭関節(かんついこうとうかんせつ)」のあたりの筋肉です。
ここがストレスや恒常的な緊張などで使われると、首のあたりが緊張し、
脊椎全体の動きが制限されるのです。
既に背中や胸の筋肉がスイッチオンした状態で使われているところに、
さらに後屈をしようとしても、まるで前と後ろ両方向に引っ張り合っているように
非効率な働きをカラダに課していることになります。
後屈(バックベンド)、胸を開くとは?
「胸を開く」後屈、とはそもそもどういう骨の動きなのでしょうか。
実際には、胸の骨、胸椎の部分をみてみると、棘突起という骨が下方向に
ついているので、そんなに胸椎部分だけを使っても、あまり後屈することはできません。
つまり胸や背中の上の方で頑張っても、胸を開く効果はあまりないのです。
後屈、と言われる動きは実は、脊椎全体のうち、首(頸椎)、腰(腰椎)部分も含んで全体が、
長く自由に使えることで、初めて「胸が開く」というように見える現象がおきるのです。
だから脊椎全体の動きを使うコツが必要なのです♪
「胸を開く!」はあとからついてくる!
脊椎が自然に長く自由に使えるコンディションがあって、
はじめて頸椎、腰椎の部分も含んで
カラダ全体が後ろにカーブすることができるのです。
上半身だけでなく、脚や股関節も全体の動きとして稼働していることも大切です。
イナバウアーをみてみましょう。
ヨガの後屈でもそうですが、上級者は脚まで上手に使って後屈していることがわかります。
そしてもう一つ必要なのは、腕をフルレンジ(長さを全部使って)利用することです。
腕を使うときに肩を起点に考えていませんか?
実は腕は鎖骨の根本、顎の下のあたりにある関節から使えるのです。
肘の関節もお忘れなく!
すべてが動けば、胸はあとから開いてくるのです♪
さあ、もっとラクにできる気持ちのいい後屈を体験しませんか?
週末はWSです。
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