瞑想するとき、いきなり座って始めていませんか?
または、なんとなくあまり考えずに、座ってみて、
心を鎮めよう、としていませんか?
それでは、なかなか落ち着かない、という人は多いと思います。
そもそも頭は普通の生活では四六時中働いていて、
交感神経優位に普段の生活でなっているはずです。
カラダは実は運動不足で、カチコチになっている人、
緊張していることが多いので、急に落ち着いて座る、
なんて難しいと思うのです。
1.瞑想準備のヨガで大切なこと
ヨガはもともと瞑想に入るための導入として始まった運動と言われています。
だから、自分のカラダの普段とは違う使い方に気づいたり、
呼吸しながら少しずつリラックスしていくことに使っていくのは、
とても有効なのです。
そもそも普段の生活ではカラダの使い方には、パターン(習慣)があります。
だから、通常の生活の中では、誰でもいつも同じようなカラダの部分を限定的に使って動く癖があるものです。そもそも現代人はストレスの多い環境で常に緊張していて、そもそも運動不足なので、「本当はもっと使えるはず」「もっと動きたい!」という動物的な欲求があります。
だから座る瞑想前には、自分のカラダの可能性を広げるポーズや、思いっきり激しく動いてみるパワーヨガもいいものです。
それは、濁った水を一度かき回して、そのあと上下にいろんなものが分かれてくる、そのあとは、水の渦が静まるのを待つように、こころが静かになる準備にヨガは使えるのだと思います。カラダの欲求を無視してこころは落ち着かないものなのです。
2.自分に自覚的であること
ただ瞑想の準備としてのヨガは、どんな流派やポーズをとるとしても、
自分のカラダやこころの動きに自覚的になっていくプロセスが大切です。
ひたすらいつも通りの習慣でカラダを動かしても、固めたカラダの可動性は広がらず、少々血行はよくなるかも知れませんが、あまりそのあとの瞑想を効果的に行う助けにはならないことでしょう。
自分の感覚、体の中を流れている血液、心臓の音、呼吸、外とのつながり、自分がいまいる空間、場所、時間、回りにいる人、いろんなことに動きながらただ気づいていましょう。
関節を足の先から頭の先までいろいろ動かしてみましょう。
本当は激しい動きでなくてもいいのです。
そして呼吸音、鼓動を聞きながら、だんだんと心が静まってきたら、
目を閉じていきましょう。
本当はポーズは座禅でなくてもいいのです。最初は背中を横にして、立膝になるポーズの方が落ち着く人が多いと思います。
背中や首、顎の緊張を呼吸とともにほどいてあげましょう。
3.おすすめのヨガと準備運動
シークエンスでは、まず股関節を意識して開いたり、
キャット&カウ、ひねりのポーズなどで脊椎を動かしていくものが
まずはおすすめです。(私はもっと細かい穏やかな動きで、関節一つ一つを意識して使っていく手法を採用しています。)
いずれのポーズも、大切なのは頭と軸の使い方です。
というのは軸と頭がいかに自然に自由に使えているか、
いわばその状態が四肢の動きの可動性を決めており、
さらにマインドフルである状態を作っているともいえるからです。
そして、ここが実はアレクサンダー・テクニークで最も繊細に詳しく
学べるところです。
1度でもレッスンを体験されると実際に違いを感じることができると思います。
次回は、瞑想するときの座り方についてお話ししたいと思います♪