まだ教師となる前、初心者のころ、私がジェレミー・チャンスから最初にヨガについて学んだこと、
それは「ヨガは始まる前から始まっている」ということでした。
ジェレミーがよく指導で指摘するのは、
「多くのよぎーが、タダーサナに入るときに1回でマットに立たず、
2回以上でマットに着地する。」ことです。
マットの上にたつには、一歩目でどちらかの足をマットに一歩出し、
もう一歩の足をマットに揃えて一歩で入ると、それだけでもうマットの上に立てるはずです。
でも、ほとんどのヨギーが、そこでまた「よいしょ!」と
足に力を入れたり、胸元を落としたり、何かしら動きを加える癖があります。
綺麗に見せようと、気を付けをして背中を引っ張ったりします。
「その2度駐車するのは必要?」
とジェレミーは茶目っ気たっぷりに問い直します。
意図のとおりに動くことを学ぶのがヨガ、BodyChance yogaでは、
こんな繊細な動きを「はじまり」から見ていきます。
人はどうしても何かの「結果」の方に気がいくものです。
「ポーズができていない」
「痛い。固い」
「開脚十分できない」
など、気づくことは、すべてヨガで本人がヨガをした結果でわかることです。
ポーズをとってみたから、脚をひらいてみたから、ヨガをやろうとしたから、
ポーズのできなさも、痛さも、十分でなさもわかります。
でも、既にやってしまったことを変えることはできないので、
「痛い」「できない」「私は脚が開かない人だ」
という感覚や結果に気がいっているときは、何も変えられません。
変えられるのはそこまでにいく「アクション」であり過程です。
だから、ヨガのポーズを改善したい、痛みなくヨガをしたいときには、
大切なのは、やりたいポーズが始まる一歩手前の動き、アクションに集中することです。
はじまりから、動きを丁寧にみていくことです。
例えば、太陽礼拝をしよう、と思った時、最初にまずマットの上に立つと思いますが、
マットの上に立ってタダーサナをしたとき、何を思い、何をしているでしょうか?
タダーサナで足に力がはいったり、
ただ意図なくなんとなく立っていませんか?
そこで、緊張があったり、なんとなく足に力を入れて立っていることが、
あとのポーズに実はとても大きく影響します。
でも、動きがはじまる最初、タダーサナから丁寧に動きを
プラン通りに自分でつくっていくと、
不思議と、意図どおりに痛みが少なくなったり、やりやすくなっていくものなのです。
結果は大きく違ってきます。
だから、まずはタダーサナから動きを探求してみませんか?