健康で元気なヨガ・インストラクターさんだって
時には体調の悪い日があります。
「生理が重かったり、前日たまたま寝れなかったとき
もっと元気な自分を見せたい!と思うけれど、
疲れてしまって。ますます落ち込んでしまって。」
という方が、ある日のレッスンに来られました。
そこで自分の感情を
どう扱っているかについて
一緒に動きを見ていきました。
「どんなレッスンをしたいの?」
と聞くと
「生徒さんが元気になるようなレッスンをしたい」
と、嬉しそうな声。
とっても素敵な願いだけれども、
生徒さんの気持ちを考えるあまり、
知らない間に、元気な自分を見せようと、
今の自分とは違う姿を見せようと、
頑張っていることが、
ということが段々お話ししていると
聞こえてきました。
本当の自分の気持ちにうそをつくと、
カラダはたいてい固まります。
カラダのメッセージを無視すると、
余計につらくなるのです。
「まずは自分の気持ちを大切にしようよ」
というと、ほろほろと、
その方の目から涙がこぼれました。
「本当ですね。私が自分の
気持ちの面倒をまずみないとね」
と、話したあとは
少しほっとした表情で帰っていかれました。
生徒さんに喜んでもらいたい、
という気持ちは素敵なエネルギー。
でも、自分を犠牲にしてしまうと、
生徒さんのために最大のパフォーマンスが
できなくなってしまいます。
まずは自分の気持ちに正直でいる方が、
気持ちよくもっと生徒さんのためになる判断や
行動がしやすいのです。
あなたは、体調のすぐれないときでも、
自分に正直に
レッスンをしてますか?
生徒さんと自分のために、
辛い、だるい、というときも
正直に気持ちをまず受け止めると、
冷静に生徒さんとの関係、レッスンの作り方を
考えてみることができます。
そこであらためて、自分がなぜ、
それでもその場にいるのか、
きっと本当に教えている意味が
見えてくるはずです。
そしてそんな思いをしたことのある人こそ、
生徒さんのつらいときの気持ちがわかる
インストラクターさんに
なれるのです。
いつか傷も痛みもちゃんとなくなって、
あなたのために役立ってくれる、
それを信じてみましょう。
雨はいつか止み、
雲間から光がさす日がきます。
そして、雨降って地は固まるのです。
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