「アシストやアジャストで
何をしたらいいかわからない。」
というインストラクターさんが先日相談に来てくれました。
色んな生徒さんがいて、
身体はそれぞれだし、固い人もいます。
学校でならったアジャストを実際やってみて
「ぜんぜん、うまくいかない」と
戸惑ったことを、私自身も思い出します。
アジャストにはさまざまなやり方や考え方がありますが、
実は、「触れる技術」より、
コミュニケーションとして、
生徒さんとの自分の在り方、
関係性のとらえ方や考え方が影響するように思います。
例えば、レッスンでは、
インストラクターさん達と以下のような実験をしてみました。
皆さんも機会があったらペアでやってみて、
互いに感想を聞いてみましょう。
1.何も考えずに触れる
2.ポーズを直そう、教えようとしてふれる
3.自分のことだけを思ってふれる
さあ、いかがだったでしょうか?
思っている以上に、同じアシストでも
考え方で受けた方への伝わり方が全く違うこと、
きっとわかるでしょう。
次に、生徒さんと自分の
関係性の考え方についても実験を、試してみましょう。
1.生徒さんのことを思う。
2.自分のやることをおもう。
3.自分のやることを思いながら、生徒さんを動きに招待する。
試してみて、どうだったでしょう。
たいていの場合、生徒さんだけを思う
自分のやることを思う、より
自分に気づきながら、生徒さんに招待するやり方が、
伝わりやすいことが多いです。
結局、伝え方は、正解があるわけではなく
生徒さんにもよって違ってきます。
どんなにインストラクターが頑張っても
生徒さんがどう受け取るかについては、
インストラクターが決められることではありません。
生徒さんが自分で変えない限り、生徒さんを変えることはできないのです。
インストラクターにできることは、
「こんな方法はいかが?」
と提案したり、誘ったりすることだけで
それを受け取るかどうかは、
生徒さんが決めることです。
伝わらないこともあるし
そこでまた伝えるかどうか、
自分の次のアクションを決め続けるのが
レッスンでのインストラクターの役割なのです。
もちろん、それ以前いポーズの
目的や動きの理解はもちろん必要です。
明確出ない場合、戸惑いも伝わります。
技術以上に、自分の在り方そのものが伝わるものだからです。
「自分のアシストするときのあり方」
「ポーズに対する明確な理解の方法」は、
また次回書いていきますね。
動きの構造についてもっと知ろう!