それは先日の指導者のためのワークショップでのことでした。
「人前でデモンストレーションしながらヨガを教える時、
落ち着かない、とても忙しい気がする」
というインストラクターの方が相談に来られました。
「それではレッスンを見てみましょう!」と
講師のジェレミー・チャンスが声をかけます。
デモンストレーションを観察すると、
確かに、手を着き直したり、足を置き直したり、
ご本人が言うように、とても忙しい感じです。
「直す動きをやめてみたら?ただ自然に手がいく場所に任せたら?」
というジェレミーが提案に応え、半信半疑な表情で、
彼女が意識的に動きに集中すると、
ゆったりと動作に間ができて、驚くほど静になりました。
それはまるで茶道の達人の所作を見ているような静けさ、でした。
「不要な動きがなくなると、本当のあなた自身が現れるのです」
とジェレミーが言います。
彼女がの沢山の余計な動きは、
「ここでいいのだろうか?」という所在なさ、
自信のなさや迷いの現れだったのです。
不明瞭さが動作として加わり、さらに、
自分を忙しく、落ち着かなくしていたのです。
迷いとセットになっていた習慣的な動作がなくなると、
気分の落ち着かなさも消え、
本当にやりたかったっことだけが、
シンプルに現れました。
「ずっとこんな風に、教えたかったのです」
そういう彼女のすがすがしい笑顔が印象的でした。
美とは、余計なものを取り去って、自然に残ったもの。
「Less is More.(少ないほど多く得る)」
ということを。私も実感できた瞬間でした。
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