ヨガのレッスンの時、生徒さんにわかりやすいインストラクションをするのには、
どうすればいいのでしょうか?
その秘訣は、「カラダに動きを伝える時の言葉」と「不要な言葉」を知ることにあります。
あるインストラクターさんから
「ダウンドッグでよく手首を痛める生徒さんがいて、
どんな風に指導すればそれを防げるか?」
と言う相談がありました。
何が問題か知るため、実際に生徒さんの前でやっているインストラクションを
彼女にデモンストレーションしてもらいました。
チャイルドポーズから、ダウンドッグに入る時に
「手を広げて、指を前に伸ばして」というインストラクションが入りました。
そこで、「その指を広げる」は何のため?
と講師のジェレミー・チャンスが問いかけます。
というのは、実際に観察してみると、多くの生徒さんが、
この言葉を引き金に、指先に余計な力を
腕や指先に入れてしまっていたからです。
腕全体に動き出す前に、既に手から腕に力が
入ってしまっているのが明らかに観察できたからです。
太陽礼拝などで、ダウンドッグのアーサナに入った時に、
生徒さんが不要に手首に力をかけてしまう理由、
それは、しばしば動きの前にやっている「不要な準備」にあります。
細やかに、実際のレッスンで使っている言葉に注意を向けると、
そのきっかけが、インストラクターさんのちょっとした一言なこともあるのです。
他にも、一般的にヨガのレッスンで使われている言葉には、
実は動きをリードには、必要がない、
むしろ邪魔になっている言葉が沢山あることが発見できました。
手放していい言葉を、少しづつ見つける。
本当に伝えることは何か?
シンプルにしていく大切さが、3日間のテーマとなりました。
「Less is more(少ない方が、得るものが多い)!」
と、ジェレミーは言います。
実は動きがおこるために一番大切なのことは3つだけです。
1.どこから動くか(リーディングエッジ)
2.何を目指しているのか
3.どこに行くのか
「背中をまっすぐ」「足を大地に踏みしめて」「首は長く」
などの状態を表現する言葉を、ヨガのレッスンでよく聞きますが、
これは、動きについてのインストラクションではなく、
動いたことで起こって欲しい結果の状態です。
さきどりして、欲しい結果の状態を口にしてしまうと、
逆に「脳はわかりにくい」、と感じ
カラダを固める状態が起こりがちで、
この「固める」ことが怪我の原因ともなるのです。
それよりまずは、動きの方向性を伝えることです。
動きをちゃんとリードしてあげさえすれば、結果は、
その人がおのずと起こしてくれます。
だから、伝える言葉は少なくていい!
美しい自然なヨガは、シンプルであればこそ!伝わります。
皆さんはヨガの時、生徒さんや自分を
どんな言葉でリードしているでしょうか?
身もこころも軽くなる!
指導力が上がる!
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