ある生徒さんが、「もっと鷲のポーズをのびのびととりたいけれど、足がぐらぐらして、
安定しないし苦しい。」ということをレッスンでみてもらいたいといらっしゃいました。
こういう時は、生徒さんの動き、
そして関連して生徒さんがどうそれを表現しているか、
観察し、レッスンを作っていきます。
その生徒さんの場合は、「足が安定しない」「胸が苦しい」と言いながら、
体の下の方や苦しいところをなんとかしようと
意識がある様子でした。
そこで、試しに、まずは腕の構造についてプチ講習をしました。
(腕についての過去記事は、こちらも参考にしてくださいね。)
さらに、意識がカラダの下の方にある意識を、
体はもっと長く使える、ということを理解するために、
頭の高さから、尾骨まで軸骨格、
背骨の長さを思い出してもらいました。
そして、さらに股関節という大きな関節が
このポーズにはとても役立つことを実際にポーズに使ってみると、
綺麗にポーズが深まり、安定しました!
レッスンは、こんな風に、
1)やりたいこと(解決したい悩みや願い)
2)今何をしているか(今おこっていることの情報収集)
3)どんなことができるか(動きの分析と新しいプランを立てる)
4)動きの実験(新しいやり方を実行してみる)
5)自分でできるコツ(結果の分析、理解、応用)
など、時間をとって、診てもらいたい動きやヨガポーズを丁寧に一緒に探求します。
そこで本人が、どんなことに気づくか、やりたいか、自分でできそうか?
も大切にします。
それは、新しいカラダの自然な使い方や関節の知識なこともあれば、
自分が普段、どんな風に思って動いているか感情も入ります。
もっと動きやすい方法を見つけて、
昔から持っていた、自分のこだわりへの気付きなこともあります。
さらに、そのレッスンでは、一人の生徒さんがやってみたことを、
グループのみんなで色々見て行ったり、
レッスンの場はそこにいる生徒さんと一緒に作っていきました。
何をレッスンで見つけるか、それはその人が
それぞれ求めていることによっても異なります。
でも、そんなグループレッスンの豊かさは、「他の人を見る」ことで
自分ではなかなか気づけない新しい発見があったり、
互いに「実は自分もそう思っていた」と
こころの奥底で思っていた深いことに、触れることができることです。
ヨガでみんなでただ動くグループレッスンとは違いますが、
動きを探求して、みんながさらにそれを自分の個々のヨガに活かせる、
普段の生活がもっと豊かで楽しいものになる、
あくまでそんなレッスンを心がけています。
皆さんも実際に、痛みにさよならする方法をみつけませんか?