昔、しばしば出張先で、
朝までに大きな仕事を済まさなければならない、
数週間、緊張した状態が仕事で続く、
そんなときに、
仕事は無事済んでも、
よくそのあと、疲れはてて寝込んだものです。
発作的な偏頭痛や胃腸炎、肩こりやめまいなどに、
始終悩まされていたのでした。
「もう少しこまめにリラックスできる方法があれば」
と我ながら不器用な自分の過ごし方を
呪ったものですが、
ヨガやマッサージに行っても、
家で休んだりしても、なかなか気分の切りかえができなかったものです。
その時、私はまだ知らなかったのだが、
休憩にもやり方、コツがある、ということでした。
アレクサンダー・テクニークを学んで知ったのが、
「効率的な休息をとることができれば、
それは数十時間の睡眠にも匹敵する」ということです。
普段からそれを実践していれば、
そんなに長い休憩を取らなくても、2分くらいでも
復活できる方法があるのです。
例えば、写真のような、ライダウンというポーズを、
丁寧に動きのプロセスを追ってやっていくことがおすすめです。
1.膝をまげた状態で、頭から脊椎を意識して、背中を床につけます。
2.呼吸しながら、背中が地面と触れながら、脊椎と肋骨が自由に動くのに任せていきます。
3.少し首や背中が緩んできたら、「胸の前側も自由になっていい」と思ってみましょう。
4.呼吸が入る感覚があったら、肩甲骨が地面についているところ、背中のついているところが、
ひろがってくることをイメージしましょう。
5.膝が前に外方向に伸びることをイメージして、
股関節から、外旋するように重力に任せてひらいて倒します。
6.「かかとは前」とイメージしながら、脚を伸ばす。両足でこれをやって前に足を延ばします。
7.最後に気道は前の方にあって、空気が全身めぐる、頭の方まで吸うと上がることをイメージします。
8.手足先までイメージに含んであげて、全身を少しづつ丁寧にデリケートに緩ませていきます。
このまま2分ほどただ呼吸してみましょう。
準備ができたら、頭からカラダを赤ちゃんのように横に転がして、
足も使って起き上がってきましょう。
丁寧にやってあげると、体の関節の隅々まで開いていくような、
空気がカラダ中を巡ってくる感覚が訪れてきます。
日々忙しいとなかなか味わえない贅沢な時間を、ぜひ楽しんでくださいね。
先生の手のサポートがあると、
初めての方でも、素晴らしくリラックスできるはす♪
ぜひスタジオで一度は、体験してみましょう。