先日のレッスンでは、「フォルテのところになると苦しいし、首の後ろが
固まってきて痛い」というクラリネット奏者の方とのレッスンでした。
話は、「呼吸の謎」を解く方向に自然にいったのですが、
「フォルテ」と思うと、
お腹に力を入れることや、口から空気を強くだすことに
気がとられてしまうようです。
でも、「息を使う。吐く」ことは、本当は全身運動で、
身体全体の筋肉が関連しています。
口のあたりや、お腹だけを使おう、というような部分だけを意識することが、
もっと出る息を制限してしまうことも多いのです。
特にあしも呼吸と関係があるのです。
呼吸、と言えば、横隔膜の動きが関連してきますが、
あしの筋肉である腸腰筋は、
ちょうど横隔膜の下の方とつながっているのです。
図1:横隔膜を下からみた図と斜め前からの図
図2:腸腰筋の図(起始、横隔膜の一番下あたり
(胸椎12番目、腰椎1から5番目、停止部分は、大腿骨に付いています。)
(「動きの解剖学」より)
つまり呼吸に関連する横隔膜の動きは、
あしが動かしやすいことがとても大きく影響します。
あしを自由に使うために、生徒さんには、ちょっと膝を曲げてから、
股関節を使ってクラリネットを構える時の立ち方を変えてもらいました。
ちょっと前からまだあしに余裕のあるところで立ってもらいます。
前から頭からあしまで動きだしたとき、
深い音が素敵に響きました!^_^
続きは、らくに吹く、ための脊椎の動き、
について解説していきますね♪
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