先日のレッスンでは、足を組むとき、
「どうも痛い」、ということを、ずーっとお悩みだった生徒さんとレッスンしました。
どこかが、痛いとき、人の気持ちというのは
その部分に集中しがちです。
その生徒さんの場合も、痛い「あし」に
まず気がいっている様子でした。
でも、どこか痛いと感じたとき、
本当に痛みを作り出しているのは、
その足ではなく、
脳にそれが伝達されて初めて「痛み」と感知します。
「体の仕組み合わないやり方で動いていますよ」
という警告が痛みとして伝達されますが、痛み自体が悪いのではなく、
なにかカラダに合わない動きをした結果が痛みとして感知されます。
ある意味、痛みは脳が作り出しています。
「痛み」は、私たちに「何かがおかしいから変えた方がいい」とヒントをくれますが、
それ自体をないことにしようとしたり、
痛みを直接変えよう、とすることは、しばしば動きにフォーカスしにくくなり、
動きの邪魔になっていることがおおいのです。
変えるコツは、「足を組む」新しい動き、プロセスにあります。
痛みを変えたい時は、動きに丁寧にフォーカスしてみましょう。
すると新しい発見がありませんか?
たとえば、「あし」とおおざっぱに思っているところを、
「膝」が外に動く動きがある、ことを思い出してみます。
動きのプロセスを少し細かくイメージしなおしてみるだけで、
あしを組む痛みが変わってきます。
そして、動く時、まず司令塔でありセンサーである頭を意識してもらうと、
全体の動きがよくなるのです!
(これは本当にぜひ試していただいたいことです。)
「わっ、痛くない!」
ちょっとの動きで大きく痛みがかわり嬉しそうな生徒さん。
すぐ楽に組めるように思わず笑ってしまいました。
普段は気づかない、
色んな自分の癖に気づくこと、
今のプロセスをただたどって動くことを体験しませんか?