日によって、バランスポーズがとても取りにくいときって
ありませんか?
例えば木のポーズ(ブルクシャ・アーサナ)は、
片足でたって天井の方にカラダをのばしていくバランスのポーズですが、
一般的に以下のようなことに気を付けるように、ヨガでは指導されることが
多いと思います。
・足裏に均等に体重をかけて土台を安定させる
・視線を一点に集中させること
・丹田を意識(おへそのした辺り)
・骨盤と腰骨の高さを左右揃える
・足と足を押し合う。
・上にカラダを引き上げる。
・手と手を押し合って体幹を使う。
ただ実際には、ある「重要なこと」を無視してしまうと、
これらのことが逆効果になることがあります。
それはポーズに入る前、手足の枝葉末節を気にするより先に、
司令塔であるあたま、つまり大切な「頭頂を意識する」
ことです。
バランスというのは自然に立てたときにおこるものです。
ところが、
ヨガスタジオでよく耳にする「お腹、足に力をいれてしっかり立つ」
をすることで、肩や腕、首などに逆に力を入ってしまうことは、
あまりバランスに必要なゆらぎの邪魔をしていることが多いのです。
人間は生きているとき、呼吸したり微細にいつでも動いています。
その動きを活かして、自然なバランスを見つけてくれるのが頭の役割の一つです。
というのは、バランスをとる機能というのは、
頭にあって、そこから繋がっている脊椎がバランスをとる役割をしているので、
緊張したり、無理をして、お腹やあしに力をいれ首や脊椎あたりに力がはいっていると、
そもそもバランスを取りにくい状態になってしまうのです。
ガンバルよりは、むしろ深呼吸をして、
自分の頭の大きさ、空間のどこにあるかを思い、
なるべく自分が好きな心地よい景色を思い浮かべてみましょう。
私の場合は、雲間から指す光に包まれているイメージをすると、
安心してきて、バランスがとりやすいです。
こころが落ち着いてくると、身体も落ち着きます。
するとあしは自然に重力でグランディングしてきます。
無理に力をいれたりして、重力に逆らうことが、実はバランスをとる邪魔を
しているのです!
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