「生徒さん一人ひとりに合うヨガを伝えたい!」
とインストラクターとして独立を決意した頃、
私は1年もたたないうちに壁にあたることになった。
そもそも、
色んなヨガや解剖学を学びにセミナーにいっても、
何が本当にカラダに自然でいいヨガかは結局わからなかった。
「沢山解剖学を学んでも、その人全体に役立つとは限らない。」
「部分に詳しくなっても人全体の動きの機能は改善しない」
疑問は解けないままで、むしろ混乱の方が増えてきた。
何よりも、まずは自分の身体を
回復させたかったのに、
ヨガを続けていても首や背中の痛みは相変わらずづつき、
体調も思うようによくならず、
逆にヨガで痛い思いやケガをすることも沢山あった。
そのころは、ヨガ・インストラクターさんというと若くて、
スポーツジムの元インストラクターやダンサーなどの人が多く、
オフィスワーカーとしてずっと働いてきた私のカラダのコンディションが
理解してもらえているとも、とても思えなかった。
むしろ学ぶつもりでヨガのレッスンに行っても、
グループの動きに合わせることは、
次第に苦痛の方が多くなってきていた。
そして、ヨガやセミナーにジプシーのようにうろうろと通っていた頃、
ある先生がこうこたえてくれた。
「道子さんが、新しいヨガを作るしかないんじゃない?!」
私は、そこではっときづいた。
どこかで人から与えてもらおう、
と思っていた自分が甘かったのだ。
「そうか、自分のヨガは自分で見つけるしかない!」
そう気づいたとき、やっとやるべきこと、学ぶべきことが
明確になった。
その後、すぐ私はアレクサンダー・テクニークという
「人の機能と動き」についての体験レッスンを受ける機会に恵まれ、
4年かけて指導者育成コース(プロコース)に通うことに決めた。
動きのプロである先生達が、
自分で解決できる方法を教えてくれることがとても気に入った。
毎日が面白く、目からうろこの体験ばかりだったが、
これを学んで、どんなヨガが教えられるようになるか?
その時はまだわからなかった。
でも4年半たち、
毎日、楽しく目からうろこの学習を繰り返しているうちに、
いつの間にか私は自分が手に入れたかったことを
手に入れていた。
ヨガをやること教えることのストレスは減り、
痛みなく楽に動くコツがわかり、
考え方も大きく変わって、
やっと「人と動きの関係性」がわかってきた。
「一人ひとりに合ったヨガを教えるコツ」
もわかってきた。
今は、色んな願いを叶えたい、その人一人ひとりに合うヨガや動きの探求が
毎日とても楽しく指導している。
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