クラリネット奏者の方と撮影会のときに、
体の使い方のプチレッスンをしました。
一瞬で効果的なプチレッスンでのテーマは
「指が動きにくい、
忙しいパートで腕が疲れる」ことでした。
こういうときに、アレクサンダー・テクニーク教師として大切なのは、
生徒さんの言葉にしていることと、
全身の動きの関係も観察しながら、
やりたいことを邪魔していることは何か?
身体の構造にあったやり方はどんな方法があるだろうか?
ある部分(例えば「指」)に捕らわれずに、結果が望む方向になるよう
全体で検討することです。
この生徒さんの場合は、これから難しいパートを吹くというとき、
少々緊張するからなのか、背中のあたりが少し緊張させ、
後ろ側に上体を持ってくる傾向がみられました。
そうするとと、腸腰筋など胴体の重さを支える筋肉が少し余計に
仕事をしなくてはいけなくなり、肋骨や横隔膜の動き、
お腹や肺、いろんなところに動きの制限が出てきます。
そこで、股関節を意識してもらい、少し前屈してから、
あしや股関節のことを意識してもらいました。
というのは、少々後ろにそり気味に立ってしまうと、
腸腰筋をすでに立った状態になり、
横隔膜などの呼吸と関連する筋肉を使いにくくなるからです。
するとまず呼吸と腕がラクになって、変化が現れました。
さらに腕と指についての関係を知ることで、
指もブレスも、自然とらくになりました。
(腕は身体の前側でパフォーマンスしやすいようにできているので、
クラリネットの長さ、重みを意識して前から、腕の全体の長さ、
指、手首、ひじ、肩の関節から順番に口まで持って行ってもらうことで
新しい持ち方を試してみたのです。)
お陰で撮影では、いい笑顔を
パチリ^_^と撮れました。
まだまだ活躍が楽しみな彼女との
これからのレッスンが
さらに楽しみですね。
29日は木管/金管奏者のための相談会も参加できます!
お早目にお申込みくださいね。