ヨガの立位のとき、
「顎を引いて!首を守る」という
インストラクションを聞きます。
他方、先生によっては、
「喉はゆるめる」
「空間を開ける」
自然にあごを引く立位」
などの指示もききますね。
さて、では実際にはどうすればいいのか?!
わからなくなった方のために、
体の構造、そしてヨガがやりやすい、
動きやすい使い方の観点から説明しようと思います。
ヨガのインストラクションでは、
起きて欲しい動き、
何か余計なことを止めて欲しいときに、
「起こって欲しい結果」を
やることより先に伝えていることがあります。
だから、わからない、と感じたら
自分が動きやすい言葉、
実際の動きに、翻訳する必要があるのです。
顎についてはどうすればいいか?実際にやってみましょう。
さあ、ではまずは、
①「顎を引く」という動作を、やってみましょう。
さらに顎をぐっとひくと、歯をかみしめ背中はぴんとなりませんか?
そしてそこから腕を上げてみましょう。
次に、
②口をぽかんと開けて、背中や首を緩めてあげましょう。
カーブが首の後ろにあるのを思い出します。
そして、目から上、耳から上に
大きな頭がただあることを
ただ思って呼吸してみましょう。
座骨尾骨まで力がすっと抜けたときに、
顎が自然に少しひかれ、
空間がのどのあたりにできることがあります。
同じように腕を持ち上げてみましょう。
1、と2、どちらが動きやすいでしょうか?
腕があがりやすいですか?
呼吸はどうでしょうか?
胸を張って気を付けをして、顎を引く、
そんな緊張にまとわりつく動きのパターンをやめたとき、
自然と「顎がひかれ、空間ができる」
ように感じる人がいるかも知れません。
人は緊張して警戒しているとき、
よくやる動作があります。
それは、歯をかみしめて顎を引く、
または背中をまっすぐに「きをつけ!」をする動きです。
普段の私たちは多かれ少なかれ、
緊張やストレスを抱えていて、頭のすぐ下、
後頭下筋群と言われるあたりを緊張させていて、
すると顎に力が入って、のどのあたりを狭くしていたり、
または顎を少し前に突き出して、
気道を狭くしたりしていることがおおいのです。
でも、意識が喉ではなく、
登頂、頭の方から全身にわたっていて、
自然に力が抜けた状態で動けるときは、
脊椎は自然に伸びてカーブが作られます。
すると気道やのどのあたりにスペースができ、
登頂の方に呼吸がいき、
背筋が引きあがるように感じる状態ができます。
これを「ジャラダンラバンダ」(のどのバンダ)または
ヴィシュタと呼んでいるあたり
を意識することなのではないかと思っているのです。
ヨガで「バンダ」と言われるものは全て、
自然な自分の体の機能にあった動きをして
一種の集中状態になったときに「自然に現れる」もので、
作るものではないのではないか、
最近私はそう思っています。
このバンダが自然に現れたとき、
呼吸は安定し、そして動きやすい状態となりますが、
バンダそのものを思うよりも、そうなるいい方法があります。
無理な力を加えるより、
あなたの持っている自然な力と重力を利用しましょう。
重力で深まる、全身で味わう後屈を体験してみましょう!
結果だけを得ようとすると遠ざかる、
ヨガはあくまでプロセスの動きなんですね。
いらない動きや緊張を手放すための
動きのプランをいろいろ工夫してみることが
学びになりますよ。
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