アレクサンダー・テクニークとは、19世紀生まれのオーストラリアの俳優、
フレデリック・マサイアス・アレクサンダーが発見したテクニックです。
彼は、自分の声の不調を治そうと研究した結果、
頭と脊椎の状態こそが、人間のパフォーマンスを決定づけていることを発見しました。
役者だったアレクサンダーは、舞台上で声が出なくなる不調に襲われ、
原因をつきとめるために発声研究を続けた結果、
自分が声を出そうと思った時に、首の後ろ(頭と脊椎の接続部分)を縮め、
緊張させていることを発見したのでした。
彼は、この声帯を圧迫していた「頭と首の緊張」をやめようとしたのですが、
そのために「考え方の習慣」を変えることが必要なことにも気づきました。
こうしてアレクサンダー・テクニークは、「体の構造にあった使い方」、「行動しやすい思考法」と教師による手のサポートによる教育で成り立つメソッドとなりました。
彼の技術は、発声だけでなく身体全体の機能やパフォーマンスを向上させることが認められており、
現在では、世界中の音楽大学や演劇学校にアレクサンダーテクニークは取り入れられています。
アレクサンダー・テクニークの腰痛改善効果は、英国の医学雑誌(British Medical Journal)にも掲載され、
ロルフィング、フェルデンクライスなどのボディワークは、
アレクサンダー・テクニークの考え方を基本に発展したと言われています。
根幹となるのは「頭と脊椎の関係」
ヨガとアレクサンダー・テクニークでできること
ヨガは、「つながり」、つまり、こころと体を手綱をうまく引くように
使えるようになる教育です。
カラダの機能的な使い方を学んだり、
全身の感覚を呼び覚まし、
カラダの声をきいていくのに役立つ動きのフローです。
こころの悩みにも「体から答えを導く」ことができます。
悩みは、考え方のくせから来ますが、それを動きから、ヨガから手放して、
パフォーマンスを上げていくことが可能です。
「どうしても緊張してしまい、力が発揮できない」
「何か新しいことをするのに不安がある」
「ヨガをするときに体が痛い」
「生徒を観察するポイントが今ひとつ掴めない」
上記のような悩みに、心と体の使い方の両方から、「誤解」を解くことで、
余計な緊張を減らし、パフォーマンスをあげる方法を生徒さんと一緒に見つけていきます。
1)イギリスでは保険対象となっているほど腰痛改善に効果的
2008年8月19日付けで、British Medical Journalという英国の医学雑誌で、 「アレクサンダー・テクニークは慢性的な腰痛に長期的な効果がある」とする調査結果が発表されました。
http://www.alexandertechnique.co.jp/about/