教えるって何?
教えるってなんだろう?
ヨガを教えはじめた頃は、そう悩みました。
生徒さんに満足してもらい
喜んでもらうのを見るのは楽しいけれど、
満足してもらえるクラスにしよう、と、
生徒さんに与えることに注力しすぎると、
「一人では、できないんです」
と、なんでも頼る生徒さんが増えてしまう。
生徒さんのために、それではならないし、
望んでいることではない、と気づいた。
「一人でできる」、自己効力感(エフィカシー)の大切さ
次第に「自分でできるようになる」、つまりエフィカシー(自己効力感)を高めることに
重点を置くようになった。
自分でできる!ということのパワーは大きい。
自己評価が低くたって乗り越えるパワーになるからだ。
それでも、、
なぜか、せっかく変われることもわかっても、
元に戻る生徒さんは多い。
「痛みをなんとかしたい」とせっかく手放す方法がわかっても、
また同じやり方に戻っていくのだ。
人は、そもそも、簡単には行動を変えたいと思わないもので、
恒常的に同じ状態を保ちたい、
そのほうが安全に感じる、
結局、行動を変える、には
目的や夢、願いが必要で、
そこで、はじめて、人は
新しいことにチャレンジするエネルギーを手に入れる。
じゃあ、夢を見つけることをサポートしよう!と思ったが、
「自分探し」「願い探し」の旅は、
終点がない旅になることにも気づいた。
好奇心の力
最近やっと気づいたのは、
シンプルに「好奇心」に火を付けられれば、
道は自分で見つけられることだ。
生徒さんは自分で道をみつけ学んでくれ、
そこから自分の願う道を見つける。
それは、教えることですらない。
一緒にただ楽しい好奇心と時を共有し、
ときには提案してみる。
私が学び続けてきた楽しい道のり、
今も楽しんで学んでいること、
好奇心を共有する時間が、
結局、一番楽しくて、
みんなにも喜んでもらえる。
やっとそんなことに気づいて、
最近は、毎日、好奇心を持って
学びながら、教えられている。
PS エフィカシー(自己効力感)については、また続きを書いて行きますね♪
参考:https://biz.trans-suite.jp/12705
この記事を書いた人:
アレクサンダー・テクニーク教師/ヨガ・コーチングSOL代表
楠道子(くすのき みちこ)
アレクサンダー・テクニーク教師/ ヨガ&ビジネスコーチ
痛みや不安、緊張さえも根こそぎ取り去るアレクサンダー・テクニーク教師。
「カラダから思い込みを外し、パフォーマンスを驚異的に引き上げる」動きのプロとして、
ヨガ指導者、ビジネスパーソン、音楽家から、広く信頼を得ている。
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