意外と怪我しやすい!危険が潜むチャトランガ
チャトランガといえば、太陽礼拝などヨガの中で頻繁に出てくる動きですが、
やり方を誤ると「肩シュレッダー」と言うくらい
肩、手首などの故障につながりやすいので、
難易度は意外と高いポーズです。
そこで、安全なヨガとチャトランガのためにポイントを、
3つにまとめてみました。
1.チャトランガは「手」を床につく前が大事
安全なチャトランガのためには、
その前のプランクポーズのところから
手をどんな風に床に着くか、です。
そこで指に力を入れたり、
手のひらを広げたりせず、
自重を使って動けるくらいに、そっと、
ただ床に手を着くようにしましょう。
手を床について体を支えるということは
何もしなくても体重の
自然な重みがかかるので、
事前にさらに力を入れる必要はないのです。
腕や肘に力を入れてまま手を床につくと
肩から胸のあたりの筋肉に
ロックがかかったようになり
肩甲骨がスムーズに動かせないので、
結果として肩の可動域が狭められ、
脊椎の自然な動きも阻害されます。
先にどこかに力を入れすぎていることが
体重移動の際に肩や手首の一点に重圧をかけてしまう原因になり、
怪我に繋がってしまうのです。
チャトランガは全身の動き。いろんな筋肉を起動させます。
(参考:https://yogatherapy.co.jp/learning/yogahint/chaturanga.html)
2.チャトランガを呼吸に乗せる
ジャンプバックや足を後ろに運ぶ時、
「やるぞ!」という思いが先だって
脚に気をとらえれて息を詰めていたり、
顎をかみしめていたりしませんか?
息を詰めていると、軸の動きが制限され、
全身の動きを制限されます。
呼吸に合わせて、
空間の中で頭が前に上に回転することを思いましょう。
脚を後ろに移動させるときにも、
自分の頭が少し前に空間の中で
移動することを思ってみてください。
つい、足に気を取られていることが
多いのがプランクポーズですが、
頭まで思い出すと
全身に意識のつながりがうまれ、
全身カラダが使いやすいので、ぜひやってみてくださいね。
プランクポーズのところで
首や呼吸がラクであれば
ほぼそのあとのポーズもラクにできることでしょう。
3.アップドッグは頭頂から前を意識。「あし」で体を前に運ぶ
チャトランガからアップドッグに入る時、
腕や肩、胸を開くことばかりに
気を取られていませんか?
軸骨格の筋肉が上手に使うためには、
体を前に「頭」から全身を運ぶこと、
かつそれを運んでくれる「あし」にも意識が行っていることが
大切です。
頭を思っている以上に前に上に
目線から頭をリードする気持ちで
意識的にスライドさせましょう。
獲物を狙う動物のように、前に上に空間を
意識してスライドすると、
あっという間にアップドッグまたは
ベイビーコブラのポーズに入ることができます。
さあ、みなさんも歓喜のチャトランガ♪
一緒にやってみませんか。
この記事を書いた人:
アレクサンダー・テクニーク教師/ヨガ・コーチングSOL代表
楠道子(くすのき みちこ)
アレクサンダー・テクニーク教師/ ヨガ&ビジネスコーチ
痛みや不安、緊張さえも根こそぎ取り去るアレクサンダー・テクニーク教師として、
ヨガの指導者、音楽家、ビジネスパーソンの活躍を応援しています。
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