重心に迷うヨギー達
ヨガや合気道などの武道、
ゴルフや球技でも、「体の軸をうまくつかうように」
と言いますね。
では軸、とはどこを指しているのでしょう。
重心に「足の裏」は重要なのか?
定義は色々のようですが、胴体、背骨を中心に、
身体の中央にある柱をさすようです。(重心の定義より)
「重力との関係で体をうまくつかうための軸」、
と考えてもいいのかもしれません。
ではその軸、重力の使い方に、もっとも影響するのは、
足でしょうか?それとも?
重心と物理 足より「あたま」
重力の影響に一番影響力があるところをは、
物理的に一番上にあるものです。
ヨガでは、足の裏を中心によく考えたりしますが、
直立している以上、一番地面から遠い部分にある頭部、
は物理的に影響を及ぼします。
なぜなら、人間の頭部は5キロ以上あり、
一番地面から離れています。
これをどんな風に動かすかが最も大きく影響するからです。
しかし「頭」や脳には感覚、というものがないので、
実際には私たちは他の体の部分と比較しても、
この重要な「頭」について思うことはほとんどないわけです。
また、指令を出す機能、「脳」があること、
バランスをとるさんはんきかんがあることからも、
生体物理学的に、まず影響が一番大きいのは、あたま、です。
ヨガでも普通はまず、
軸の話では「足の裏」から立ち方を指導することが多いのですが、
忘れられているこの重たい頭が、
直立しているときは、地上から最も離れた位置にあり、
動くときに動きの司令塔でもあり、
重心をうまくつかうことに
大きく影響していることは、覚えておきましょう。
痛いヨガは「物理法則」で治る
多くの痛みの元は、
この無視されている動きの中での、「物理」にあります。
例えば、「首」という比較的細い部位が「あたま」という5キロもあるものも
支えていることを考えると頭の置き方一つで、
肩こりにも首こりにもなる、ことは容易に想像できると思います。
でも、なぜか、
体の関節や骨、筋肉については、ヨガではよく話しますが、
「頭」が、どんなにパフォーマンスに大きく影響しているか、
は、ほとんど話に出てきません。
本当は、そこにヨガのコツがあるのに。。